デザイナー不在のスタートアップが、インスタのフィードをハックする方法
こんにちは、効率的なワークフローの設計に情熱を注ぐTeam SNS Toolsです。
初期のスタートアップや1人ブランドの運営チームと話していると、必ず出てくる悩みがあります。それはコンテンツ制作のリソースに対する渇きです。
「コンテンツを一つ作るのに時間がかかりすぎます。」
「写真一枚では、うちのブランドの世界観を伝えきれません。」
これは運営チームから私が最も多く聞いた不満であり、同時に現実的な限界でもありました。社内に専門のデザイナーがいないか、いたとしても他の優先業務に追われてインスタのフィード一つひとつに工数を割くのが難しい状況です。毎回スタジオを借りて高品質な画像を新たに撮影し、補正するのは、コストと時間の面であまりにも大きなリソースを要します。
私はここで、開発者の視点で問題を捉え直してみました。「必ずしも毎回新しいものを作る必要があるだろうか?すでに持っているものを、より価値ある形で活用する方法はないだろうか?」そうして私は、「1つを分割して9枚(3x3)にする効率」に着目しました。
コンテンツの生産性、「量」ではなく「どう見せるか」の問題
開発の世界にはDRY(Don't Repeat Yourself)という原則があります。同じコードを繰り返さず、再利用可能なコンポーネントを作って効率を高めようという意味です。私はこの哲学をインスタグラムのフィード構成にも適用できると考えました。
私たちは通常、「投稿9つ」を埋めるために、互いに異なる9つのアイデアと9枚の写真を用意しようとします。しかし、これには凄まじい創作の苦痛が伴います。代わりに、本当によく撮れた高品質な写真一枚、あるいはブランドの核心メッセージが込められた大きなイメージを一つ用意した後、これを3列のグリッド状に分割して配置してみました。結果は驚くべきものでした。
まず制作時間が半分以下に減りました。9つの個別コンテンツを企画し監修する代わりに、一つの大きな絵にだけ集中すれば良いからです。しかし、より驚くべきはユーザーの反応でした。フィードの空間感は遥かに広がり、ブランドが放つ重厚感が変わりました。ユーザーは単に写真一枚をサッと見て通り過ぎるのではなく、断片化された画像が集まって作る巨大なストーリーを確認するために、普段より遥かに長くフィードに滞在し、スクロールしてくれたのです。
再構成(Re-composition)の美学
結局、核心は「何を新しく作るか」ではなく「すでに持っているリソースをいかに賢く配置するか」にありました。コードを書く時にモジュールの再利用性を考えるように、コンテンツも再構成が鍵となります。よく作られたブランドロゴ、メイン商品の写真、あるいはブランドの哲学が込められた一行の文章。これらすべてが「3列グリッド」というシステムに出会うと、圧倒的な視覚的成果物へと変貌します。
例えば、新製品のローンチを控えたスタートアップなら、製品のディテールカット一つを9等分してフィード全画面に配置してみてください。ユーザーはインスタグラムのプロフィールに入った瞬間、巨大な製品イメージと対峙し、強烈なブランド体験をすることになります。これは雑誌の全面広告を見るような効果を与えます。デザイン人材が不足しているチームほど、こうした「システム的アプローチ」は生存を超えてブランディングの質を高める必殺技となります。
なぜテクノロジーがデザインの領域に介入すべきなのか
しかし、こうした「グリッド投稿戦略」を実行に移そうとすると、また別の壁にぶつかります。「写真をどうやって正確に9つに切るんだ?」「切ってみたら画質が荒すぎる」「アップロードの順序がややこしくて、フィードが崩れたらどうしよう?」といった技術的な悩みです。
デザイナーがいないチームにとって、Photoshopの「スライスツール」はあまりに馴染みのない道具です。オンラインの無料サイトはセキュリティが心配だったり、画質がお粗末な場合が多いですよね。私はこうした「技術的な不便さ」が、マーケターたちのクリエイティブな試みを阻むことを望みませんでした。マーケターはどんなイメージを分割してユーザーにインスピレーションを与えるかだけを悩むべきであり、ピクセル単位で写真を切る作業に時間を使ってはいけないのです。
小さなチームほど、ツールの力を借りるべきです
2026年のビジネス環境において、スピードはすなわち競争力です。大企業が莫大な資本でコンテンツを쏟き出す中、スタートアップはより賢く効率的な方法で自分たちだけの舞台を作らなければなりません。グリッドメーカーは単に写真を切る道具ではありません。少ないリソースで最大のブランディング効果を出したいチームのための「レバレッジ(Leverage)」ツールなのです。
私は開発者として、より多くのマーケターや創業者が技術的な制約なしに、自分のアイデアをフィードの上に思う存分広げられることを願っています。複雑な編集過程は自動化に任せ、あなたはただ顧客の心を動かす「たった一枚の本質的なイメージ」を探すことに集中してください。
これで、あなたのチームもデザイナーなしで高品位なフィードを管理できます。すでに持っている最高のリソースをもう一度取り出してみてください。そして、それを3列のグリッドで再構成した時に起きる変化を直接体験してみてください。効率的なブランディングの始まり、グリッドメーカーが共に歩みます。